眠りにくいのは「そこ」に枕が無いから
美容の仕事をしているなかで、お客様から伺う「睡眠の悩み」とても多いと感じていました。
都内で2007年に美容室を開業し、日々お客様と様々な会話をしております。その中でも多かったのが「寝返り」や「ストレートネック」という悩み。私自身、極度のストレートネックで低い枕が好きなんですが、横向きになると肩が邪魔をし首が曲がり頭が下がる。そんな枕に対しての不満もあることから、2017年頃から「ねるメット」まくらを考案しました。
高性能や自分に合わせたオーダーメイドの枕がなぜ合わない
世の中には、沢山の素晴らしい枕があります。圧力を分散し、眠りを妨げない素材、フィット感を高める形状など、どれも理想の眠りを追求してつくられた枕です。しかし、人は眠っているとき、無意識のうちに何度も寝返りをしています。寝返りによって身体が動くと、当然それに合わせて頭の位置も動きますが、枕だけは動かず、位置も変わりません。
つまりどんなに良い枕であっても、姿勢が変わる度に頭の位置がずれてしまえば、枕として正しく機能せず、本来の眠りが実現できていない可能性があるのです。
出会いと発想
どの枕を試してみても満足のいく眠りが得られなかった私は、首や肩にかかる負担からか、整体へと通うようになりました。睡眠の悩みについて先生と話しているとき、ふと、バイク用のヘルメットを被ったまま眠った体験談を聞くことになります。以前から、うまく眠りにつきにくい原因は「寝返りなどによって姿勢が変わり、枕が正しい位置にいなくなること」と考えていた私は、この話をヒントに、寝相が悪くても頭から離れない枕の構想を開始しました。
開発ストーリー
手書きのスケッチから試作を繰り返す日々


ただ「頭から離れない枕」を作るだけでは意味がありません。
身体の動きを妨げず、寝返りをサポートする形状。自然体で首元や肩にフィットし、横向きでも仰向けでも負担が少ないよう、何度も試行錯誤して修正を重ねました。
- 手書きのスケッチで「ねるメット」のイメージを作成。
- スケッチをもとに紙粘土で最初のサンプルを作る。
- それを元に、発泡スチロールで一から形を作り、2ndサンプルを作成。
- 発泡スチロールに紙を貼り、型を取って枕カバーを作成。
- この枕を元に3rdサンプルを完成させる。
- 3rdサンプルを元に、さらに改良・修正を重ねる。
そして、構想から2年。
まくらのプロフェッショナル!まくら株式会社様との出会いがあり、多大なるサポートをしていただいて「ねるメット」が完成しました。
